CRAZY RENDEZVOUS



		「…………蛮…。」

		 囁くような呼びかけに、まどろんでいた意識が浮上する。

		 人が気持ち良く眠ってんのに起こすなよ。そう思いながらも俺はゆっくりと
		目を開けた。

		「おい。いくらなんでもこんな時に寝るなよ。」

		 溜め息混じりに洩れた呆れたような声に、違和感を覚える。

		 慌てて顔を上げその声の主を見れば、果たして、そこには想像に違わずビー
		ストマスター冬木 士度の姿があった。

		「……猿マワシ……?」

		 なんでこいつがここに?大体ここはどこだ?

		 思わず辺りを見回しかけた俺の耳に、猿マワシの洩らしたとんでもない言葉
		が入ってきた。

		「おいおい。仮にも夫になろうっていう俺に、"猿マワシ"はねーんじゃねーか?」

		………夫ぉぉ!?猿マワシが!?俺の!!???

		 訳の分からないこの状況を少しでも理解しようと、俺は目を瞑って考えた。

		 確か、自分はいつものように銀次とスバルで寝ていた筈だ。目を覚ました記
		憶はない。まして出歩いた記憶など、それこそ全くない。それでどうやって、
		どこだか知らないがこんなところへ移動したんだ?

		 大体猿マワシが俺の夫だと?どこをどう間違ったらそんなことになるんだ??
		銀次相手ならともかく、そんなこと、それこそ天地が裂けてもありえないこと
		だと言うのに。

		 いや、土台男同士で結婚が、この日本で出来る訳もないのだが。

		 考えても埒が明かないこの状況に、俺の口からは溜め息が洩れていた。

		 それを聞き咎めた猿マワシが、呆れたように囁いた。

		「……式の途中で溜め息つく新婦がいるかよ。」

		 …………は?今なんつった?"式の途中"?????

		 耳を疑いたくなるような言葉に、改めて自分の格好を見てみた。

		 っって、なんじゃこりゃ!!!???

		 思わず目が点になる。

		 目に飛び込んできたのは白い洪水。純白の生地に施された繊細な刺繍に優美
		なレース。そして腰の辺りから足下にかけて柔らかなラインを描いた、しなや
		かで女性らしい美しさを醸し出すそれは、誰だか忘れてしまったがとにかく、
		あるデザイナーの作り出したとか言う結婚式にはつきものの、そう、女性なら
		誰でも一度は憧れるであろう、俺が着ていたのはその純白のウエディングドレ
		スに相違なかった。

		 思わず口をパクパクさせていた俺に、猿マワシが苦笑混じりに囁いた。

		「美人が台無しだぜ?」

		 ついぞ聞いたことのない猿マワシのそんな言葉に、呆れて言葉が出ない。さ
		らに目が点になる。

		 そうこうしているうちに、気がつけば式は誓いの言葉まで進んでいた。

		「誓いますか?」

		「誓います。」

		 神父の問いかけに、猿マワシは迷わずそう答えた。

		 そのはっきりした返事に、却って俺のほうが照れてしまう。

		 次に神父は俺のほうを向いて、猿マワシに訊いたのと同じ質問を繰り返した。
		が、まさか答えられる訳もない。大体、どうして猿マワシと結婚することになっ
		たのかも分からないこの状況で、誓いなど出来る訳がないだろう。というか、
		するつもりもないのだが。

		 返事のない俺に、猿マワシが訝しげな目を向けた。神父は一つ咳払いをして、
		先と同じ質問をもう一度俺に問いかけた。

		「ちょっと待った!!!」

		 静かな教会に響いた聴き馴れた声。反射的に振り返る。

		「銀次!」

		 銀次の姿に、俺は思わず安堵の笑みを浮かべた。

		「銀次、テメー……っ!」

		 その姿を認め、猿マワシは拳を握り締めた。そして、思わず銀次の元へ行こ
		うとしていた俺を、渡すものかとばかりにしっかりと抱き込んだ。

		「おい猿マワシ!放せよ!」

		 じたばたと暴れる俺をそれでも猿マワシは放そうとせず、もうすぐ目の前ま
		でやってきた銀次を睨みつけた。

		「銀次!テメー今更何しにきやがった!?」

		「何ってもちろん、蛮ちゃんを返してもらいにだよ。」

		 にっこりと笑みを浮かべてグローブを嵌める。

		 完全に臨戦態勢に入った銀次に、猿マワシも俺を抱えたまま身構えた。

		「……士度。君に蛮ちゃんは渡せない。その手を放せ。」

		 俺を抱えたままの状態の猿マワシには手を出し辛いのか、銀次は鋭い目で睨
		みつけた。普段ではあまり見ない、そう、雷帝を思い起こさせる目だ。

		「いやだ、と言ったら?」

		「力ずくで奪い返す!」

		 そう言ったが早いか、猿マワシに向かって踏み込んだ銀次の体を、絃がしな
		やかに絡みつき、その動きを封じ込めた。

		「美堂くんに傷でもつけられては困りますよ、銀次さん。」

		 涼やかな鈴の音と共に、絃の花月が姿を現した。

		「花月!」

		「カヅっちゃん!」

		 予想外の人物の登場に、銀次と猿マワシの顔に驚きの色が浮かぶ。絃巻はそ
		れに構わず俺を見ると、にっこりと笑いかけた。

		「よく似合いますよ、美堂くん。綺麗だ。」

		「テメーにだけは言われたくねー!」

		 反射的に叫んだ俺を意に介さず、絃巻は笑みを浮かべたまま俺を見ている。
		その笑みがまた、無性にむかついて。俺は無言で絃巻を睨みつけた。

		 絃巻の意図を理解した二人は、鋭い視線を向けた。視線の先で火花が散って
		いるのが見えるのは、俺の目の錯覚ではないだろう。

		 厳粛(?)に執り行われていた式は、一変して修羅場と化した。と言っても、
		銀次が現れた時点で既にそんな場合ではなくなっていたのだが。

		 どうでもいいがこのままでは身動きが取れない。とにかく猿マワシの手から
		抜け出さなくては。誰が勝者になるか分からないこの状況に甘んじて身を投じ
		ておくほど、美堂 蛮様は無力でもバカでもない。

		 抜け出す隙を見逃さぬよう、俺は気を張り詰めた。

		 互いに牽制しあう中、ほんの少しだがその手の力が緩んだ。その隙をつき、
		猿マワシの手を逃れる。そのまま走り出しかけて、自分の今の格好をすっかり
		忘れていた俺は、一歩と行かないうちに裾に躓いた。そのまま床にキスすると
		ころだった俺を、しかし寸でのところで力強い手が支えた。

		「大丈夫ですか?美堂くん。」

		「あ、かばねっっ!?」

		 よりにもよって、な相手に、俺は目を見開いた。

		「赤屍さん!?」

		「赤屍!?」

		 それは銀次以下三人も同様だったらしく、驚きの声が上がる。

		 赤屍は俺の腰をしっかりと抱いた。しかも、なぜか非常に嬉しそうに、だ。

		「テメ、なんでここにっっ!?」

		「もちろん私も参加するためですよ。勝者の褒美は美堂くん、あなたのようで
		すから。」

		 いつもの薄ら笑いを浮かべそう言った赤屍に、俺は情けなくも血の気が引く
		のを感じていた。

		 冗談だろ!?なんでか知らない猿マワシとの結婚に始まって、銀次の登場は
		良いとしても、絃巻のちゃちゃ入れに果ては赤屍の乱入!これは一体何の冗談
		だ!?

		 勘弁してくれ!と、泣きが入ってしまった俺に構わず、赤屍の乱入に、辺り
		の空気は一触即発状態に陥っている。それに俺は溜め息をついた。

		「あなたのこのような姿が見られるとは、思ってもいませんでした。綺麗です
		よ、美堂くん。」

		 …………こいつもかよ。ったく、どいつもこいつも目がおかしいんじゃねー
		か?眼科へ行け!眼科へ!

		 思わず頭を抱えたくなったその時、何かが赤屍目掛けて飛来した。

		「!」

		 一つ二つと現れたそれを、赤屍は俺を抱いたまま事もなげにかわす。かわし
		たそれはブーメランの要領で戻ってくると再び赤屍に襲いかかったが、そんな
		単調な攻撃がこいつに当たる訳がない。それもあっさりかわし、それが現れた
		方向に鋭い視線を向けた。

		 その瞬間、赤屍の首に鋭い光を放つ日本刀が掛けられた。

		 見覚えのあるこの刀は―――『水月』!ってことは――――。

		「その手を放してもらおう。」

		 殺気を十分に滲ませた声が、短くそう告げた。

		 やっぱり夏彦!じゃあさっきのあれは、雪彦の円月剣か!

		 雪彦の繰り出した単調な攻撃に敵の意識を集中させ、その隙に近づいた夏彦
		が詰める、他の奴には真似できないその連携プレーにさすがの赤屍も虚をつか
		れたようだ。そうでなければ赤屍が背後を取られるなど、ありえないことだろ
		う。

		 珍しくも苦々しげな表情を見せる赤屍に、こんな顔もすんのかと、状況も忘
		れて見ていた俺を、赤屍はゆっくりと放した。

		 地面に足がつく、その瞬間にはもう、俺は裾をたくしあげて脱兎の如くその
		場を逃げ出していた。

		「蛮!?」

		 走り出した俺に、夏彦の声がかかる。が、俺はそれを無視して出口に向かっ
		てひた走った。

		 赤屍の手から救い出してくれたのは感謝するが、夏彦の元へ帰る気はさらさ
		らない。夏彦には悪いが玩具にされるのはまっぴらだ。とにかくここから逃げ
		出そう。考えるのはそれからでも遅くない。

		 訳の分からないこの場からとにかく逃げなければと、脇目も振らず走ってい
		た俺は、不意に現れた人影に、まるでその胸に飛び込むような形でぶつかった。

		「っっって!こんなとこにぼけっと突っ立ってんじゃねー!ぼんくら!!」

		 反射的に暴言を吐いた俺を、相手の両腕が乱暴に抱き寄せた。

		「な……っっ!?テメー、不動!?」

		「嬉しいぜ、美堂。おまえのほうから俺の胸に飛び込んでくるとはな。」

		 喜悦の色を浮かべた不動を鋭く睨みつける。

		「んな訳ねーだろ!!いーから放せ!!」

		 不動はじたばたともがく俺をますます抱き寄せて、それこそ唇が触れるくら
		いに近くで下卑た笑いを洩らした。

		 それに思わず顔を逸らせる。と、無骨な指が俺の顎を掴んで、無理矢理面と
		向かわされた。

		「綺麗だぜ、美堂。簡単にゃ壊さないから安心して良いぜ?その分、楽しませ
		てくれよなぁ?美堂ぅ。」

		 喜悦の色の浮かぶ不動に、ひどい嫌悪感を感じる。

		 冗談じゃない!こいつにこのまま連れてかれたら、体どころか精神も確実に
		壊される!そんな目に合うのはごめんだ!!

		「ふっっざけんな!誰がテメーの慰みもんになっかよ!!!」

		 叫ぶように言って右手に力を込めた瞬間、鼻腔をくすぐる甘い香りに気がつ
		いた。次いで叫ぶような声。

		「蛮!息止めてろ!」

		 懐かしい、この声は――――――!

		 言われた通り息を止めた俺は、そうしながら声のしたほうを見遣った。

		『邪馬人!!』

		 こちらへ向かって真っ直ぐに駆けてくる懐かしい顔。それに、俺は安堵と、
		同時に困惑を覚えた。

		 邪馬人は死んだ筈。それも俺の目の前で。

		 ならばこれは誰だろう。この、懐かしい優しい温もりは。

		 退化香の効き目に猿と化した不動の手から俺を救い出すと、邪馬人は軽々と
		俺を抱き上げた。そうして安心させるように笑ってみせる。

		 懐かしい笑顔。優しくて安心できる、俺の記憶の中の邪馬人と、それは何ら
		変わるところがなかった。

		「邪馬人……。」

		「危ない危ない。不動なんて狂犬に、俺の大事な蛮を渡す訳にはいかない。な、
		蛮?」

		 邪馬人の笑顔に思わずその首にしがみつく。

		「邪馬人ぉ……っっ。」

		「どうした?蛮。もう大丈夫だぞ?」

		 しがみついた俺を、邪馬人は優しく抱きとめてくれた。そうしてまるで幼い
		子供をあやすように、軽く背を叩いた。

		 ああ、こんな風に俺を子ども扱いするのも変わってない。俺はそれが悔しく
		て、でもなんだか嬉しかったんだ。だって俺を年相応に扱ってくれる奴なんて、
		今までいなかったから。まあ、邪馬人のはちっと、過保護、って気もすっけど
		な。

		「しかし似合うなぁ。本当に綺麗だぞvうんvさすが俺の蛮vvv」

		 しみじみと言う邪馬人に、思わず照れてしまう。

		「バ…っ何言ってんだよっっ。それより、そんな場合じゃねーんじゃねぇ?」

		気がつけば、お互い牽制しあっていた彼らがすぐそこまで来ている。ここは三
		十六計、逃げるに如かずだろう。

		「おっとそうだったな。蛮。しっかり捕まってろよ?」

		 言われるまましっかりとしがみつけば、それを確認した邪馬人が柔らかく笑
		みを浮かべて走り出した。

		「蛮ちゃん!」

		「美堂!」

		「美堂くん!」

		「蛮!」

		「ウキキー!」

		 その後ろを、怒声にも似た声がかかる。が、加速香を使った邪馬人のスピー
		ドに追いつける奴はいない。それも徐々に小さくなっていった。

		「蛮。」

		「あ?なんだよ。」

		「その…良かったのか?」

		 もう追っての姿は見えなかったが、それでも走り続けていた邪馬人が、不意
		にそう尋ねた。

		 「良かったのか?」とは即ち、「俺を選んだことを後悔してないか」という
		ことなんだろう。まあ、あの状況ではそういうことになるんだろうな。

		「……邪馬人は?後悔してねぇ?」

		 邪馬人の問いには答えずに逆に聞き返せば、すぐにきっぱりとした答えが返っ
		てくる。

		「まさか。蛮に関しちゃ、俺の辞書に『後悔』の二文字はない。」

		 そう言って笑う。あったかい、懐かしい笑顔。

		 それに嬉しそうに笑みを浮かべた俺に、邪馬人が再び先の質問を繰り返した。

		「で?おまえは?」

		「邪馬人がいーんなら、いーんだろ?」

		 小さく笑みを浮かべ、はぐらかすようにそう答えて。

		「後悔するなよ?蛮?」

		 はっきりとした答えを返さない俺に、邪馬人が意地の悪い笑みを見せた。

		 これは何か企んでる時の顔だ。それでも、邪馬人は俺の嫌がることはしない
		のを分かっているから、それはもう余裕綽々で。上目使いで邪馬人を見て拗ね
		てみたりする。

		「させんのかよ?」

		 ちょっと口を尖らせてそう言えば、慌てて首を振る邪馬人。

		「まさか!絶対幸せにしてやる!!」

		 満面の笑顔でそう言うから、それが無性に嬉しくて、さらに邪馬人に強くし
		がみつく。

		「ぜってーだぞ?不幸になんてしやがったら、承知しねーからな!?」

		「任せとけ!」

		 力強い邪馬人の言葉に、安心して身を任せる。そうして邪馬人の腕の中、気
		がつけば眠りについている俺がいた。










		「………ちゃん……蛮ちゃん……っ。」

		 ん……なんだよ。人が気持ち良く寝てるってのに……。

		「蛮ちゃんっ。ねぇこんなとこで寝てたらカゼひいちゃうよ?」

		 んー、分かったよ。起きるから、ちょっと待て……。

		 体を揺さぶる手を無意識に払いのけながら、なんとか目を開ける。

		「もう、ダメだよ蛮ちゃん、こんなとこで寝ちゃ。俺と違って繊細なんだから。
		カゼひいちゃうってば。」

		 眠い目を擦りながら見れば、目の前に心配そうな顔をした銀次のアップ。

		「銀次……?」

		「ほら、こんなに冷えてる。大丈夫?寒くない?」

		 未だ完全に覚醒していない俺を、そう言って銀次は柔らかく抱き締めた。

		 あったかい。そう感じるくらいだから、かなり体は冷えていたのだろう。温
		もりを求めるように、俺は思わず銀次にしがみついた。

		 夢、だったんだな。今のは。

		 そう考えて、思わず苦笑する。

		 そりゃそうか。俺と猿マワシの結婚式なんざ、天地が引っ繰り返ってもあり
		えねぇ。それに、邪馬人はもう、いない。永遠に手の届かないところへ行って
		しまったから。

		 あったかかったなー……邪馬人の腕。

		 銀次の腕に抱かれながら、俺はぽつんと考えた。それはそう、夢とは思えな
		いほどリアルな夢だった。

		 その笑顔も温もりも、みんな覚えてる。心臓の脈打つその鼓動さえ感じられ
		るほどに側に居たのに。あっけなく、消えてしまった。

		「こうしてると、少しはあったかい?蛮ちゃん。」

		 俺の体をさらに深く抱き込んで、銀次は呟くように問い掛けた。それに小さ
		く頷いて。

		 ああ、あったけーよ。あれは夢で邪馬人は消えちまったけど、けど、この温
		もりは消えねーよな……?なぁ、銀次……。

		 銀次の存在を確かめるように強くしがみつく。銀次も強く抱き返してきた。

		「……銀次……。」

		「ん?何?蛮ちゃん?」

		「……キス……してくれよ……。」

		 俺の言葉に驚いたのか、抱き締めていた腕の力を緩めて、銀次は俺の顔を凝
		視した。

		「……ダメか……?」

		 小首を傾げて問い掛ければ、慌てて首を振る銀次が居る。

		「まさか!!」

		 そう言って軽く唇に触れてきた。

		 触れるだけの柔らかな口付け。

		「……も一回……。」

		「ん……。」

		再度ねだれば、言われるまま唇を重ねてくる。今度も、触れるだけの軽い口付
		け。

		「もっと……。」

		「ん、蛮ちゃん……。」

		 腕を銀次の首に絡め、口付けをねだる。それに嬉しそうに笑った銀次が、今
		度は深く口付けてくる。そうしてそのまま地面に押し倒された。

		「……はぁ……銀次……銀…んっっ。」

		 一度離れた唇が再び俺の唇を塞ぐ。そうしながらも素肌に触れてくる熱っぽ
		い指が、俺の思考を甘く溶かしていった。

		「銀次……銀次……。」

		「蛮ちゃん……好きだよ……大好き……。」

		 まるでうわ言のようにその名を口にする俺の耳元に、銀次は俺を好きだと何
		度も囁いた。

		 その囁きが心地良い。

		 ずっと、側に居るよな?おまえだけは、ずっと。

		 その存在を確かめるように強くしがみついて、そうして俺は、次第に熱くな
		るこの身を銀次に委ねた。




		The End






		これぞ総受け!てな勢いで書きました(笑)
		いやぁ、書いてて楽しかったですvまず単独では出せない(と言うか
		書けない)不動も出せたし。うん。
		これも書いたのはだいぶ前で、今だったらきっとルシファーも出てく
		るんだろうなと思いました(笑)
		結局、銀次がおいしい思いをして終わったなぁ。羨ましい・・・。