この反応には、ちょっとびくりした。だって、蛮ちゃんがこんなに素直な 反応返してくるなんて思わなかったから。 でも、ああもう、可愛すぎだよ!蛮ちゃん!! 「蛮ちゃん大好き!」 「蛮ちゃんと69を!」なんて野望はすっかり吹っ飛んで、求められるま ま指を蠢かす。狭いそこを広げるようにかき回せば、俺にしがみ付いたまま の蛮ちゃんが、耳元で甘い声を上げる。 「ね……気持ちいい……?蛮ちゃん?」 小さく問い掛ければ、体を震わせながら、それでもこくりと頷く。それが また可愛くて、腰を抱く手に力を込めた。 「……は…ぁ……っも…入れ……っ!」 指だけじゃ物足りなくなったのか、蛮ちゃんの口からおねだりの言葉が。 ホントにどうしちゃったの!?今日の蛮ちゃん!? いや、すっげー可愛くて、しかもいつもと違って積極的だし、俺としては 嬉しい限りなんだけど、でも、思わずそう言いたくなってしまう。 だって、蛮ちゃんからのおねだりなんて、本当に珍しいんだもん! 「銀……次っ!早…く……っ!」 思わず動きを止めてしまった俺に焦れた蛮ちゃんが、それこそ、指を受け 入れてなければ自分から求めてくれたんじゃないかって思うくらいにねだっ てくる。 「ば…蛮ちゃん……?ホントに今日はどうし……?」 「い…からっ!銀次っっ!」 一向に先へ進まない俺に焦れたのか、蛮ちゃんは俺をその場へ押し倒した。 そうして俺の手首を掴んで指を引き抜くと、俺の息子に手をそえ、自らそこ へあてがった。 「蛮ちゃ……っ!?」 「は……ぁ………っっ!」 俺は、思わず自分の目を疑った。 俺を身の内へと受け入れ、仰け反る体。 堪え切れずにか、微かに洩れる声は苦しげで。 それでも、ゆっくりと、ゆっくりと、蛮ちゃんは俺を呑みこんでいった。 全てが蛮ちゃんの中へと納められるまで、俺はただ呆然とその様を見てい た。 だって、だって、あの蛮ちゃんが!自分から俺を受け入れるなんて!!こ んな夢みたいなことが起こるなんて、はっきり言って想像してませんでした! これはもしや、邪眼ですか!?蛮ちゃん!? なんてことまで考えてしまったけれど。 でも。 「はぁ……っん…っぎん……じ……っっ。」 耳元で、行為の先を強請られる。 首筋に絡み付く腕。 上擦った声。 潤んだ瞳。 それら全てが、俺のなけなしの理性を吹っ飛ばすには十分だった。(と言 うより、呆然としてた頭を覚醒させたと言ったほうが正しいかも。) 「蛮ちゃんっっっvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvv」 思わずぎうっと抱きしめて、それからはもう、無我夢中だった。 蛮ちゃんの腰を掴んで揺さぶってやれば、途端、俺にしがみついて甘い声 を上げる。しかも、それだけじゃ足りないのか、俺の動きに合わせて腰を揺 らめかせる。それがまたなんとも言えず妖艶で、更に動きが激しくなってい く。 「んっ!あ…っっ!ぎ……ぎん……じっっ!!」 「蛮ちゃ…ん……っっ!」 一度放ったけれど、それくらいじゃこの劣情を治めることなんか出来なく て、一度抜いて蛮ちゃんと位置を変わると、再度深く貫いた。 「あぁ……っっ!!」 体を仰け反らせ、俺の全てを飲み込む蛮ちゃん。白い肌が桜色に淡く染まっ て、この上もなくきれいだ。 「蛮ちゃん…っ好き……大好き……っ!」 「あく……っぎ……んじ……っも、っと……っああぁ…っ!」 俺にしがみ付いて甘い声を上げる。その声をもっともっと聞きたくて、俺 はもう、それこそ夢中で腰を蠢かせた。 「蛮ちゃん……っ!」 「ぎん……じっっ!」 結局、蛮ちゃんが意識を手放すまで、俺は蛮ちゃんを放さなかった。 そして翌朝。 昨夜のことが邪眼(ゆめ)でなかった証拠(?)に、俺はしたたかに蛮 ちゃんに怒られた。 「テメー、何しやがった!?」 って、顔を真っ赤にして。 「何って覚えてないの!?蛮ちゃん!あんなに積極的だったのに!?」 と返したら、殴られた(ToT) ホントのことなのに(ToT) 昨夜の蛮ちゃんは、波児さんの誕生パーティでお酒を飲みすぎてたみたい で、どうも部屋へ戻ってからの記憶があいまいらしい。 俺とあ〜んなことや、こ〜んなことしたのも、すっかり記憶にないみたい です。 は〜、蛮ちゃんって、飲みすぎるとあーなるんだ………。 したたかに殴られてズキズキと痛む頭を抱えながら、俺は一人、小さな溜 め息をついた。 最高の夜だったのに、全く覚えてないって、ひどいなぁ、蛮ちゃん。 ああ、でも、昨夜がどんなにすんばらしい夜だったか、俺はちゃんと覚え てるし、それになにより、蛮ちゃんにお酒をいっぱい飲ませると簡単に落と せるってことが分かったのは大きな収穫だよね(^^) しかも!いつもと違って、とっても積極的になるしv えへへvvvvvvvv というわけで、俺にとっては、忘れられない一夜だったのでした(^^) THE END 「………俺は汚すなと言わなかったか?」 波児さんの一言をすっかり忘れていた俺を待っていたのは、汚したシーツ の洗濯と部屋の掃除。 蛮ちゃんにも責任あると思うんだけど、なぜか俺が全てやることに…(ToT) まぁ、あんなにいい思いしたんだから、これくらいしょうがないかな? それに、波児さんの忠告を忘れてたこっちも悪いんだし。 掃除も洗濯も大変だったけど、それでも顔は、昨夜のことを思い出してニ ヤけてしまう。 思い出し笑いしながら洗濯してたら、また蛮ちゃんに殴られた★ ……これ以上バカになったら困るから、あんまり殴らないでください、 蛮ちゃん……。 立美さん、大変お待たせしてしまって、申し訳ありません;; 積極的(←うちにしては;)な、蛮ちゃん、いかがでしたで しょうか? 少しでも楽しんでいただけたら、幸いです(^^;)