TO BE WITH YOU



	「う〜…蛮ちゃ〜ん。まだー?」

	 完全に眠そうな銀次が、それでも目を擦りながらなんとか
	寝まいと問い掛けてきた。

	「あ?ああ。も少し、だな。」

	 それに懐中時計を取り出して、ライターの火を明かり代わ
	りに時間を確認して答える。

	 現在時刻AM6:38。今日の日の出はAM6:51の筈
	だから、それまでにはまだもう少し時間がある。

	「もう少しってどれくらい……?」

	「あと15分もねーよ。」

	 こんな会話を交わしている間にも、銀次の瞼はくっつきそ
	うだ。昨日から一睡もしていないのだ。それも仕方ないこと
	だろう。

	「銀次。そんなに眠きゃ、寝てていいぞ?」

	「ここまで来て寝るなんてやだよ!頑張って蛮ちゃんと日の
	出、見るんだから!」

	 そう言い切った銀次は、それでもひどく眠そうな顔をして
	いた。

	 昨日から一睡もしていないのだから無理もないのだが、威
	勢の良い言葉を裏切った正直な顔に、思わず苦笑してしまう。

	 HONKY TONKで行われた忘年会と称した宴会が終
	わった頃には、既に年は明け、世紀が変わっていた。

	 21世紀。

	 なんとなくまだ先のような気がしていた新しい世紀が、今
	日から始まる。

	 だから、と言う訳ではないが、あの日邪馬人と約束してか
	ら、それでも結局まだ一度も見たことがない初日の出を、せっ
	かくだから見ようと、誘ったのは俺の方だった。

	 そうして夜の街を車を走らせ、この海岸までやってきたの
	だ。

	 ここへ着いてから既に一時間近く経っている。外は寒いか
	ら、とこうして車の中で夜明けを待っているのも、さらに眠
	気を増長させる要因の一つだろう。特に銀次は、はなから出
	かける気でいた俺と違ってかなりアルコールを摂取している。
	なおさら眠いだろう。

	 それでも俺の我儘に付き合ってくれ、剰え、一緒に初日の
	出を見るのだと睡魔と戦っている銀次が、実は結構嬉しかっ
	たりする。

	 それならそれで少しでも銀次が眠くならないように手伝っ
	てやるかと、たあいもない話をし始めた。

	 初詣でもして帰ろうかとか、帰ったらゆっくり寝ようとか、
	でもその前に波児にメシを食わせてもらおうとか、夏実がお
	せちを作ると張り切っていたが食べられるものが出来てるか
	不安だとか、かっぱ寿司のトロが食べたいとか、とにかく今
	年こそは絶対住むとこ見つけようとか。そしたらもっと気軽
	にHも出来るね、なんて銀次が笑うから、それに拳骨をくれ
	てやって。

	 そんな風に話をしていたら、あっと言う間に時間が過ぎた。
	気がつけば空がうっすらと白み始めている。

	「あ、少し明るくなってきたよ。蛮ちゃん。」

	「そろそろみてーだな。」
	 「じゃ、後は外で待つか。」と車を下りる。さすがに外は
	寒かったが、それが逆に眠気を吹き飛ばしてくれた。

	「う〜。さすがに寒いねー、蛮ちゃん。」

	「ああ。……って何してんだ?」

	 腰に回された手に、鋭い視線を送る。

	「こーしてるとあったかいでしょ?v」

	 責めるような視線に堪えた様子もなく満面の笑顔で俺を抱
	き寄せた銀次に、鬱陶しいと引き剥がそうかとも思ったが、
	この寒さに奴のお子様体温が心地好くて、辺りに人影もない
	のでとりあえずほっとくことにした。と、案の定調子に乗っ
	た銀次の手が、服の隙間から潜り込もうとしたので容赦なく
	殴りつける。

	「いてーっっ。ひどいよ、蛮ちゃんっ!」

	「うるせー!調子に乗んな!」

	 殴られた箇所を摩りながら涙目で俺を見る銀次をほっぽっ
	て、そのまま海岸へと歩き出す。

	「あ!待ってよ、蛮ちゃん!」

	 慌てて追いかけてくる。

	 すぐに追いついて俺の隣に並ぶと、懲りずに手を握ってき
	た。それにまた鋭い視線を向ければ、何が嬉しいのか相変わ
	らず笑顔を向けてくる。

	「だいぶん明るくなってきたよ。」

	 言われて視線を向ければ、かなり水平線が明るくなってき
	ている。太陽が顔を出すのももうすぐだろう。

	 そうしている間も、銀次の手は俺の手を握ったままで。何
	だか上手くはぐらかされたような気もしたが、繋いだ銀次の
	手が温かかったので、とりあえずそのままにさせておいた。

	「あ!蛮ちゃん出てきたよ!」

	 そう言って銀次が指差した先で、太陽がゆっくりと顔を出
	し始めていた。

	 少しずつ顔を出す太陽を、俺と銀次はしばし言葉もなく、
	ただ無言で見つめていた。

	「……綺麗だねー……蛮ちゃん……。」

	「…………ああ………。」

	 呟くような銀次の感嘆の声が、微かに聞こえたような気が
	した。それに俺も答えた、ような気もしたが、気のせいかも
	しれない。したとしても無意識の返事だったような気がする。

	 目の前を白く染め上げる炎があまりに荘厳かつ神秘的で 
	――――― 言葉がなかった。

	 これ程までに太陽を荘厳で美しいと思ったことは、正直こ
	れまでなかった。

	『ああ、邪馬人が俺に見せたかったのはこれだったんだ……。』

	 あの日邪馬人が言った言葉を、俺はようやく本当の意味で
	理解した。

	『蛮。お前に見せてやるよ。お前が今までに見たこともない、
	とっておきの日の出ってやつを。』

	 そう嬉しそうに言った邪馬人の顔を、今でも鮮明に覚えて
	いる。

	 話の発端が何だったかなんてもう記憶にないけれど、とも
	かく、邪馬人と卑弥呼が初日の出を見に行った時の話で盛り
	上がったことがあった。

	「こいつ、行く前は「めんどくさい」だの「どーでもいい」
	だの言っててさ。それがどうだ。見た途端、「綺麗ねー。やっ
	ぱ来て良かった」なんて言うんだぞ?おいおいって感じだろ?
	蛮。」

	 わざわざ卑弥呼の口調を真似しながらそう言う邪馬人が可
	笑しくて、俺は笑っていたが、言われた当人は頬を膨らませ
	ていた。

	「何よー。いーでしょ、別に。綺麗だったんだから。兄貴だっ
	て喜んでたじゃない。目、うるうるさせてさ。」

	 卑弥呼の指摘に邪馬人の顔を見る。ちょっと照れたような、
	バツの悪そうな顔をしている。

	「へー。そんなに綺麗だったんだ?」

	 言いながら目をうるうるさせた邪馬人の顔を想像してみる。
	なんだか簡単に想像がついて、思わず笑ってしまう。

	「こら蛮!笑うな!卑弥呼、お前も余計なことばらすな。」

	 邪馬人は照れから、笑いの止まらない俺の頭を抱えて軽く
	小突いた。

	「あたしのことバカにしたお返しよ。」

	 言いながら、卑弥呼が舌を出す。そうして不意に話を俺に
	振った。

	「それより蛮は?日の出、見たことないの?」

	「あ?日の出?ねーよ、んなもん。」

	 邪馬人に頭を抱えられたまま、笑いすぎで浮かんだ涙を拭
	いながら答える。それに、邪馬人は腕を緩めて俺の顔を見つ
	めた。

	「ないのか?一度も?」

	「ねーよ。」

	 あっさりとした答えに、邪馬人は一瞬考えるような顔をし
	て、次いで笑みを浮かべた。

	「そうか。じゃあ蛮。来年は一緒に見に行こうな。俺がお前
	に見せてやるよ。お前が今までに見たこともない、とってお
	きの日の出を。」

	 そう言って満面の笑顔で頭を撫でられる。完全に子供扱い
	なその態度に、でも俺は、なぜか胸が温かくなるのを感じて
	いた。

	「……曇ったら…どーすんだよ……?」

	 それでもそれを悟られないように、俺はわざと拗ねて見せ
	た。が、邪馬人にはそれもお見通しのようで、さらに頭を撫
	でられる。

	「そしたらまた次の年に見に行けばいいさ。それでもダメな
	らまたその次の年。毎年チャレンジすれば、いつかは見られ
	るだろ?大丈夫。毎年連れてってやるから。な?蛮。」

	 来年も再来年も、一緒に居るのが当然とばかりにそう約束
	する邪馬人。明日どうなるかさえ分からないのに。それでも、
	邪馬人ならそうしそうだなと考えて、笑い返す。

	「それじゃ、日の出見に行くのが恒例行事になんな。」

	 俺の言葉に、邪馬人が片目をつぶって言い出した。

	「日の出だけじゃないさ。その後初詣に行ってくじ引いて。
	2月は卑弥呼の誕生日に節分の豆まき、3月はひな祭り。つっ
	てもお雛様なんてないから気分だけな?4月は花見して、5
	月は端午の節句。せっかくだから鯉のぼりでも作って飾るか?」

	「誰が作んのよ?」

	 卑弥呼のちゃちゃ入れに、

	「俺が。」

	 と答えるから、俺も卑弥呼も「絶対無理!!」と断言して
	笑い転げる。それに邪馬人はこほんと一つ咳払いをして話を
	続けた。

	「えーと、夏は海行って花火して祭りに行って。お、忙しい
	じゃないか。二人ともバテるなよ?」

	「邪馬人こそ。」

	「俺がバテる訳ないだろ?心配なのは蛮だよなー。お前体弱
	いから。」

	 「こんなに細いもんなー。」と、俺を抱き寄せてしみじみ
	言う邪馬人の手を払う。

	「弱い訳じゃねーだろ!細いったって、別に言うほどじゃ
	ねーじゃねーか。」

	「何言ってんだ蛮!お前痩せすぎだ!もっと肉つけろ。でな
	いと俺は心配だ。」

	「何が心配なんだよ?」

	 憮然と問えば、にんまりと笑みを浮かべて邪馬人が答えを
	返す。

	「いろいろと。」

	「ああ?いろいろってなんだよ!?」

	 邪馬人の答えに突っ掛かれば、「まあまあ。いろいろって
	のはいろいろだよ。」なんてはぐらかされた。

	 憮然としている俺を宥めるように笑いかけて、再びつらつ
	らと話し出す。

	「さて、秋は月見に紅葉狩り、どっか紅葉の綺麗なとこへ行
	こうな?それから冬はスキー…は無理として、スケートか。
	12月にはクリスマス。ケーキ食ってどんちゃん騒ぎしよう
	な。で、大晦日を迎える、と。」

	「兄貴。クリスマスはケーキ食べる日でもどんちゃん騒ぎす
	る日でもないわよ……。」

	 呆れたような卑弥呼の突っ込みに、「いーんだよ。俺たち
	はキリスト教徒じゃないんだから。」と笑う辺り、邪馬人ら
	しい。

	「そうそう。忘れちゃいけないのがバレンタインデーとホワ
	イトデー。」

	 そう何やら得意気に(?)言った邪馬人に、卑弥呼が即座
	に突っ込みを入れた。

	「どっちも兄貴に関係なーい。」

	「何言ってんだ!もしかしたら誰かくれるかもしれないだろ?」

	「ないない。兄貴、もてないもん。」

	 卑弥呼は笑って否定した。それに邪馬人が俺に泣きつく。

	「蛮……卑弥呼が冷たい。」

	「しょーがねーなー。義理でよきゃ、俺がやんよ。」

	 子供みたいな邪馬人に呆れてそう言えば、途端に嬉しそう、
	と言うよりは思惑通りといった顔をするから、もしかして嵌
	められたかも?と思ってしまう。しかし嵌められっぱなしも
	悔しくて、それならと注文をつけてやる。

	「そんかわし、俺のは義理でもたけーからな?邪馬人?」

	 笑みを浮かべてそう言えば、邪馬人も俺に笑い返して即答
	する。

	「蛮の望むままに。」

	 なんて邪馬人らしくない台詞に、思わず吹き出してしまう。

	「……似合わねー……っっっ。」

	「蛮っ。こいつっ。」

	 腹を抱えて笑う俺を、邪馬人は「だったらもっと笑わせて
	やる」とばかりにくすぐり出した。

	「や、邪馬人っっヤメっっあはははははっっ。」

	「このこの。」

	 どう見てもじゃれあっている俺と邪馬人を呆れて見ていた
	卑弥呼が、不意に疑問を口にした。

	「あれ?そういえば蛮の誕生日は?確か12月でしょ?」

	 それを聞いた途端、邪馬人の手が止まる。

	「こら、卑弥呼!せっかく内緒にしといて後で驚かせるつも
	りだったのに、今バラしたら意味ないだろ!」

	「……って、バラしてんのは兄貴の方でしょ……。」

	 呆れたような卑弥呼の声に、邪馬人は気がついたように慌
	てて自分の口を塞いだ。そんな邪馬人の顔を呆然と見つめる。

	 俺の誕生日?祝ってくれるつもり、なんだろうか。本当に?

	「………蛮……。」

	 不意に、邪馬人がゆっくりと俺を見た。

	「なんだよ?」

	「今のは忘れろ。」

	「はあ?」

	 邪馬人の一言に思わず目が点になる。

	 忘れろってのはやっぱり、俺の誕生日に何かするつもりだっ
	てことを、なんだろうな。

	 と言われても、「分かりました」と簡単に忘れられる訳が
	ない。自分の、しかも誕生日が絡めばなおさらだ。

	「何バカなこと言ってんのよ。それならそれで盛大にやって
	あげればいーでしょ?簡単なことじゃない。」

	 目を点にしている俺に代わって、呆れたように卑弥呼が解
	決策を出す。が、邪馬人は「それじゃダメなんだ」と言って
	聞かない。

	「プレゼントってもんは、中身が分からないから楽しみなん
	だよ。先にバラしちまっちゃ、その楽しみが半減しちまうだ
	ろ?俺は蛮を喜ばせてやりたいんだから。」

	 力説する邪馬人に、卑弥呼の鋭い指摘が入る。

	「自分でバラしといて何言ってんのよ。」

	「もとはと言えばお前が振るから…。」

	「人のせいにする気?」

	 聞き分けのない邪馬人に、卑弥呼は今にも角を出しそうだ。

	「邪馬人。邪馬人がそう思ってくれてるって分かって、俺は
	逆に自分の誕生日を楽しみに出来るようになったからさ。な?
	だからいーだろ?」

	 それでも何か言いたげな邪馬人に、そう言って笑いかける。

	 本当に、俺としてはそれで十分だった。邪馬人が祝ってく
	れる、それだけで嬉しくもない自分の誕生日が楽しみになっ
	たのだから。

	「蛮……。」

	 俺の言葉に邪馬人は辛そうな顔をして、そうして強く抱き
	締められた。

	「何回だって祝ってやるさ!大事な蛮の誕生日だもんな。そ
	して日の出を見に行こう。来年がダメなら再来年。2月には
	卑弥呼の誕生日祝って……。」

	「俺にチョコ貰って?」

	 腕の中で笑って言えば、「そうそう」と笑顔を返してくる。

	「3月には倍、いや3倍返しか?して。」

	「あたしん時にはパチンコで取ったアメだったわよ?」

	 鋭い視線で突っ込む卑弥呼に苦笑して、さっき並べ立てた
	計画を再び上げていく。今度はちゃんと俺の誕生日も加えて。
	俺を腕に抱えたまま、それはもう楽しそうに。

	「でも遊びの計画ばっかりね。」

	 そう言いながらも、卑弥呼も楽しそうだ。

	 そんな風にして過ごしていたら一年なんてあっと言う間で、
	でも楽しいだろうな。

	 考えて、自然と笑みが浮かぶ。

	 邪馬人の腕の中俺はひどく幸せで、そうして、邪馬人の
	『年中行事』は尽きることがなかった。




	 そう言ってした約束は、結局果たされることはなかったけ
	れど。

	『……綺麗だよな、邪馬人。邪馬人がそう言ってたのも頷け
	る……。』

	 ゆっくりと姿を現す白熱の天球に、闇は払われ、そうして
	世界は輝きを増していく。

	 その圧倒的な存在に、俺はただ魅せられたように見つめて
	いた。

	「蛮ちゃん……。」

	 ふと、銀次に抱き締められる。俺を呼んだ声が、どこか寂
	しげだった。

	「……銀次…?」

	 顔を上げようとして、さらに強く抱き締められた。

	「そんな顔……しないでよ……。」

	「………?」

	 そんな顔?どんな顔をしていたと言うのだろう。

	 銀次は首を傾げかけた俺の顔を両手で包み込んで、そうし
	てそっと頬に口付けた。

	「気づいてないんだね、蛮ちゃん……。」

	 寂しげな笑みを浮かべ、銀次は再び俺を強く抱き締めた。

	 言われて、俺はようやく自分が涙を流していることに気が
	ついた。

	 気づかなかった。日の出を見ていたらあの日のことを思い
	出して、でも、涙が零れるとは思わなかった。

	 哀しかった訳ではなかったと、思う。思い出は笑顔だった
	から。それとも、その時が楽しすぎたから涙が出たのだろう
	か。

	 自分でも、よく、分からない。

	 ただ、日の出があんまり綺麗だったから。だからかも、し
	れない。

	「……あんまり綺麗だったからよ……それだけだ。」

	 その腕に体を預ければ、銀次はさらに深く俺を抱き込んで、
	小さく「うん」と答えた。

	「来年も……来ような。」

	「うん。」

	 明日はどうなってしまうか分からない。未来なんて不確か
	なものだけれど、それでも。この腕の温もりがあの日のよう
	に消えてしまわないことを望まずにはいられない。

	「……銀次。」

	 顔を上げて名を呼ぶと、銀次は真っ直ぐに俺を見返した。

	「何……?」

	 言いかけたその唇に軽く口付ける。

	「……………っっっ!!」

	 案の定、鳩が豆鉄砲くらったみたいな顔をしている銀次の
	手をすり抜けて、悪戯っぽく笑ってみせる。そうしてそのま
	ま先を歩き出す。

	「ば、蛮ちゃんっ!」

	 慌てて追いかけてくる銀次。顔を真っ赤にしているのが可
	笑しい。それに笑みを浮かべ、振り返りざま新年のあいさつ
	を。

	「銀次。Prosit Neujahr!今年もよろしくな!」

	「…………うん!」

	 途端、満面の笑顔。そうしてあっと言う間に追いついて、
	そのまま銀次は俺に抱きついた。

	「蛮ちゃん大好き!!」




	 今年もいい年でありますように。



	The End







	言わずと知れた新年ネタ。
	今年最後のUPを何にしようかと考えた結果がこれ。
	旧「中沢堂」にてUP済みのものではありますが、時間の都合上
	フリーSSは無理&最後は暗くないものの方がいいな、でこれに
	決めました。
	旧「中沢堂」をご存知の方には申し訳ないと思っています。が、
	なるべく早いうちにフリーSSのほうもあげたいと考えています
	ので、ご勘弁を(^^;)
	作中の「Prosit Neujahr」はドイツ語です。(親しい間柄で)
	新年に交わされる言葉だとあったので、多分明けましておめでと
	う的な言葉なのだと思います。多分と言うのは、ちゃんとした辞
	典で調べたわけではないからです(苦笑)その後、辞典で調べて
	みたら「Viel Gluck zum neuen Jahr」(注:正確には「Gluck」
	の「u」の上に「・・」がつきます)とありました(汗)
	…どうなんでしょうねぇ。でもまぁ、「Prosit Neujahr」のほ
	うが親しい間柄で交わされる言葉らしいし、いいかな?とも思
	うのでそのままにしてしまいます(笑)ちなみに、参照は「ビ
	ジネスに活かす7ヵ国語表現辞典」(笑)日本語に英語、ドイ
	ツ語、フランス語、スペイン語、中国語そしてロシア語の7つ。
	収録されている語は、大概が「活かせるのか?ビジネスに??
	?」と思うものだったり。なんてったって「けち」とか「おべっ
	か」とか、果ては「英雄色を好む」とかあるんですよ?何に活
	かせと?謎過ぎる(苦笑)そして、何でこんな本があるのかも
	謎。いや、購入者は父なので(笑)
	そんなことはさておき、皆さん、良いお年をお迎えくださいv