ネギ君、フェイト共に15歳ver.のパラレル設定です。 太股に触れてくる手に、ネギは微かに身じろいだ。 後ろからネギを抱き締めているフェイトの手が、ゆっくりと太股を撫で摩る。快楽 未満の、くすぐったさのほうが強い刺激に、ネギの口元に微苦笑が浮かぶ。 「ん……。くすぐったいよ、フェイト……。」 「うん…。」 ネギの言葉に頷きながらも、フェイトの手は止まる気配がない。それどころか、体 をずらし、太股全体を撫で摩り始める。それに、ネギはフェイトから逃れようと身じ ろいだ。しかし、フェイトの腕がそれを許さない。体を起こし、覆い被さってきた フェイトに、ネギが抗議の声を上げる。 「もう、くすぐったいってば。疲れてるんだから、寝かせてよ。」 「どうぞ。」 そう言いながらも、フェイトの手は不埒な動きを続けている。それに業を煮やした ネギは、フェイトの両頬を引っ張った。 「寝かせてって、言ったろ?聞こえなかった?」 「……分かったよ。では、一つだけ。ネギ君。キスしていいかい?」 「キス?ん〜……まぁ、1回だけなら…。」 かなり眠気が強まっていたため、本当ならすぐにでも眠りたかったのだが、それく らいならいいかと頷く。 キスと言われ、ネギは当然唇にだと思っていたのだが、どうやらフェイトの目的は 違ったようだ。フェイトは体をずらし、ネギの左足を抱え上げると、ゆっくりと太股 に顔を寄せた。 「ちょ、フェイト!?何す…っ!?」 「何って、キスだよ。」 驚いて足をひこうとするネギを押さえつけ、フェイトはさらりと答えを返した。そ うして、内股に唇で触れ、強く吸い上げた。 「ん…っ!」 その刺激に、ネギの体がひくりと震える。 フェイトはゆっくりと身を起こすと、そこに刻まれた痕に満足げに笑みを浮かべた。 「……痕つけるなって言ってるのに……。」 「1回だけならキスしていいと言ったのは、君だよ、ネギ君。それにここなら誰かに 見られることもない。尤も、ネギ君が僕以外の誰かの前で太股を露わにすると言うな ら別だけれどね。」 「バカ!そんなことするわけないだろ!」 フェイトの言葉に、ネギが怒りも露わに頬を膨らませる。それに、フェイトは小さ く笑った。 「もういい。寝る。」 ネギはフェイトに背を向けると、布団を肩まで引き上げた。 拗ねてしまったネギに構わず、フェイトは自分も布団に入るとネギを後ろから抱き 締めた。 「お休み、ネギ君。」 「…………お休み。」 微かに聞こえてきた声に、フェイトは小さく笑みを浮かべた。 THE END 甘いのか甘くないのか・・・微妙?![]()